最近話題のトラリピってどんな仕組みなんだろう?
SNSなどでもよく目にするようになったトラリピについて解説します。
トラリピはFXの自動売買サービスなので、一度設定すれば24時間自動で取引を行ってくれるので、時間がない方でも運用できます。
そんなトラリピの仕組みや、メリット・デメリットについて紹介しますので参考にしてみてください。
- トラリピとはどういう仕組みなのか?
- トラリピのメリットとは?
- トラリピのデメリットとは?
トラリピとは?
トラリピとは、マネースクエアHDが特許を取得している注文方法のことで、トラップリピートイフダンの略のことを言います。
FXでは、例えば100円で買いの注文をし、その後101円になったら売るといったイフダン注文という注文方法がありますが、通常のイフダン注文では101円で決済すればその時点で注文は終了となります。
もしその後に100円に値が下がっても再度注文がされませんが、リピートイフダンなら100円に再度値が下がれば買いの注文をし、その後101円になったら売るといった注文を自動で行ってくれます。
このリピートイフダン注文を「このくらいの範囲で相場が動きそう」と予想するところに罠(トラップ)を仕掛けるようにいくつものリピートイフダン注文を仕掛けるのがトラリピ(トラップリピートイフダン)です。
複数の注文を想定した範囲に仕掛けるので、相場が上がるか下がるかといった予想は必要なく、仕掛けた範囲内で為替レートが推移してくれれば24時間自動で売買を繰り返し利益を積み重ねてくれます。
FXは相場がある一定の幅で上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場が約7~8割と言われているので、ある一定の範囲で注文を仕掛けるトラリピとは相性がいいです。
通常のFX取引は10,000通貨単位で取引する方も多いと思いますが、トラリピでは多くの注文を仕掛けるので1つの注文は1,000通貨とし、利益も数百円から千円前後にする場合が多いです。
そのため通常のFX取引より一回の利益は少ないですが、24時間コツコツと利益を積み重ねていくのがトラリピです。
トラリピのメリットとは?
トラリピのメリットとしては下記のような点が挙げられます。
- 相場の予想をしなくていい
- 刻々と変わる為替レートを気にしなくていい
- 相場の乱高下に強い
- 既に運用実績がある設定を真似することができる
相場の予想をしなくていい
通常のFXではこれから上がりそうか下がりそうかを想定してトレードするので、利益を出し続けるためにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの相場分析を用いることが一般的なため、知識や経験などが必要になります。
それに対してトラリピではある一定の範囲を想定して複数の注文を仕掛けているので、その範囲を為替レートが推移している限りは利益を積み重ねてくれるので、今から上がるか下がるかといった予想は必要はありません。
設定する範囲は過去の相場などから比較的容易に想定することができるので、知識や経験がない初心者でも比較的容易に取引を始めることができ、利益を積み上げることが可能です。
刻々と変わる為替レートを気にしなくていい
トラリピはリピート機能があるため、普段忙しい方でも一度設定すれば自動で繰り返し取引をしてくれるので頻繁に為替レートを確認する必要はありません。
FXは24時間取引が可能なので、常に為替レートは変動していますが、仕事中でも寝ている間もトラリピが常に取引チャンスを狙い続けてくれます。
そのため為替レートを頻繁にチェックする必要もなく、週末など時間に余裕があるときに資産状況を確認するだけといった運用が可能となっています。
相場の乱高下に強い
為替レートが上下に大きく変動する乱高下の局面は、一般的には敬遠されますがトラリピでは利益を上げるチャンスとなります。
例えば買いのトラリピを設定しているときに、相場が下落すると複数の注文が成立してポジションを保有することになります。
その後相場が反転して上昇すると、ポジションが決済され利益が積み重なるので上下に大きく変動したほうが積みあがる利益が大きくなります。
既に運用実績がある設定を真似することができる
トラリピでは設定する内容が同じであれば、誰がやっても同じ運用成績になります。
そのため、ブログ等で設定を公開していれば真似ることで同じ運用成績となりますし、トラリピの公式でもログイン後にトラリピ戦略リストを公開していて1クリックで同じ設定の運用を始めることができます。
FX初心者であろうが、全く同じ運用を行える再現性の高さはトラリピの特徴の一つと言えます。
トラリピのデメリットとは?
トラリピのメリットについては上記で述べましたが、逆にデメリットとしては下記のような点が挙げられます。
- 短期間で大きな利益はねらいにくい
- 常に含み損を抱える
- トレンド相場は苦手
短期間で大きな利益はねらいにくい
トラリピは、想定される値幅にトラップを仕掛け、「総推移」を手間なくリピート機能で狙う戦略となっています。
総推移は期間が長くなるほど大きくなります。
そのため、トラリピで大きな利益を生みただすためには大きな総推移が必要ですが、短期間では総推移は小さいので大きな利益を狙いにくいといった特徴があります。
常に含み損を抱える
トラリピは戦略上、相場の上昇と下落の両方が値動きが必要となります。
例えば買いの場合、相場が下落すると複数の注文が成立してポジションを保有するので、含み損を抱えることになります。
ただ、その後相場が反転すると今までの含み損が少なくなり、ポジションが決済される価格となれば例えば500円の利益が確定されるといった動き方となります。
トラリピの運用を始めたタイミングによっては、得られた累計利益より含み損の方が大きい状態が続くこともあり得ます。
含み損より累計利益が大きくなるまでは運用を続けることが重要ですが、それがいつになるかはわからないので余剰資金で運用するする必要があります。
また、トラリピの運用に慣れてくると含み損は将来利益になるものと考えられるようになり、ポジションが増えながらの含み損の拡大は逆にワクワクするようになってきます。
トレンド相場は苦手
トラリピは「為替相場はレンジになりやすい」という特徴を利用した投資戦略で、為替レートが上昇と下落をしていく中で利益を積み上げる手法となっています。
そのため為替レートが一定の範囲で上がったり下がったりするレンジ相場であれば、トラリピによる自動売買で利益を積み上げやすくなります。
しかし、トレンド相場では一方向に価格が動くことが予想外に続く場合があり、例えば買いのトラリピを仕掛けている中で下落トレンドとなるとポジションだけが追加され含み損が雪だるま式に膨れ上がっていきます。
特に強いトレンドが発生し、想定しているレンジを超えてしまうとトラリピの自動売買が機能しなくなるので利益を積み上げることができなくなる場合もあります。
そのため、レンジ相場になりやすい通貨ペアを選ぶことや、想定レンジを外れそうなときには運用を見直すなどの対策が必要です。
トラリピでよくある質問
- トラリピはFX初心者でもできますか?
-
トラリピは、これからレートが上下しそうな範囲を予想するだけで高度な相場分析を必要としないので、分析をする時間や知識がないFX初心者の方でも運用することができます。
感情に左右されずに自動売買で淡々と取引してくれるので、むしろ初心者におすすめと言えます。
- トラリピはいくらから始められますか?
-
トラリピは最低10万円程度から始めることは可能です。
ただ、10万円だとレンジ幅が狭くすぐにレンジを外れてしまったり、レンジ幅が広いと決済回数が少なくあまり利益を得られないといったこともあり得ます。
そのため30万円くらいから始めるのが一般的です。
- トラリピをデモ口座で試してみることは可能ですか?
-
残念ながらトラリピはデモ口座がないので、リスクなしでトラリピを試してみることはできません。
まとめ
- 相場の予想をしなくていい
- 刻々と変わる為替レートを気にしなくていい
- 相場の乱高下に強い
- 既に運用実績がある設定を真似することができる
- 短期間で大きな利益はねらいにくい
- 常に含み損を抱える
- トレンド相場は苦手
トラリピとは、マネースクエアHDが特許を取得している注文方法のことで、トラップリピートイフダンの略のことを言います。
「為替相場はレンジになりやすい」という特徴を利用し、今後為替レートが動きそうな範囲を想定して設定するので、高度な相場分析等の知識がなくても運用できます。
トラリピは口座開設・維持費は無料で、自動売買の取引手数料も無料です。