FXのスワップポイントって何だろう?
スワップポイントはどういう風に計算するんだろう?
FXでは通常の売買で為替レートの差である為替差益で利益を上げる以外に、2カ国間の金利差によって生じるスワップポイントを受け取ることにより利益を上げることができます。
スワップポイントは外貨預金の金利と似ていますが、外貨預金とは異なり日々受け取ることができるといったメリットがありますが、スワップポイントとはどういうものかわかりやすく解説します。
FXのスワップポイントとは?
FXでは2つの国の通貨の交換を行いますが、各国の金利には差があるのでその金利差を調整する必要があり、その金利調整額がスワップポイントとなります。
そのため、高金利の国の通貨を買って低金利の国の通貨を売った場合に、その金利差分をスワップポイントとして受け取ることができます。
各国の金利は、例えば日本であれば中央銀行である日本銀行が一般の銀行に貸し付ける際の金利である政策金利のことを言い、通常はFXのスワップポイントは政策金利に連動しています。(ただ、政策金利だけで決まるわけではなく、短期金利市場などの影響にも左右されます)
日本では低金利政策により政策金利はほぼ0%となっているため、日本円を売り他国の通貨を買うことにより日々スワップポイントを受け取れます。
国・地域名 | 政策金利 |
---|---|
トルコ | 15% |
メキシコ | 11.25% |
南アフリカ | 8.25% |
ニュージーランド | 5.5% |
アメリカ | 5.25% |
イギリス | 5% |
カナダ | 4.75% |
オーストラリア | 4.1% |
ユーロ | 4% |
日本 | ー0.1% |
スワップポイントの計算方法とは?
スワップポイントは、固定ではなく日々変動しますが、一日にどのくらいのスワップポイントが付与されるのかは下記で求めることができます。
一日に付与されるスワップポイント × 取引数量
例えばスワップポイントが1万通貨当たり10円だとして、取引数量が1万通貨だったら一日に付与されるスワップポイントは10円となり、2万通貨なら20円となります。
FX業者はスワップポイントがどのくらい付与されるのか公開していて、例えばスワップポイントが全体的に高水準のLIGHT FXだと下記のようになっています。
取引日が7/7なら米ドル/円(USDJPY)だと250円、豪ドル/円(AUDJPY)だと110円付与されるのがわかります。
多くのFX業者では1Lot=1万通貨単位のスワップポイントを公開してますが、たまに異なる通貨単位のFX業者もあるので確認が必要です
スワップポイントが付与される日はいつ?
FXでは、例えば米ドル/円といった通貨ペアを買いもしくは売ることができ、通貨ペアを保有している状態のことをポジションを持つもしくはポジションを建てているといいます。
スワップポイントは、ポジションを翌日以降に繰り越して保有すると発生し、この繰り越しのことをロールオーバーと呼んでいます。
一般的にNY市場のクローズ(夏時間は日本時間で午前6時、冬時間は日本時間で午前7時)をまたいでポジションを保有しているかで判定され、NYクローズをまたぐとスワップポイントが付与されます。(付与されるタイミングはFX業者によって異なります)
そのため、ポジションを持ったその日のNY市場のクローズ前に決済するとスワップポイントは付与されません。
また、FXは2営業日後を決済日としているので、通常は日本時間木曜日の早朝のNY市場のクローズをまたいでポジションを保有している場合、決済日は土曜日ではなく翌週の月曜日と土日をまたぐので、その分のスワップポイントを含めて3日分付与されます。
スワップポイントの注意点とは?
スワップポイントはFX業者や通貨ペアによって異なる
スワップポイントは2カ国間の金利差調整分となり、各国の政策金利と連動するので通貨ペア(通貨の組み合わせ)によって異なります。
- アメリカドル/円:5.25%(アメリカ)+ ー0.1%(日本) = 5.15%
- メキシコペソ/円:11.25%(メキシコ) + ー0.1%(日本) = 11.15%
高金利通貨と低金利通貨の組み合わせで2カ国間の金利差が大きくなれば、付与されるスワップポイントも多くなります。(ただし、必ずしも政策金利の差分とはなりません)
また、例えばメキシコペソ/円といった同じ通貨ペアでもFX業者によって付与されるスワップポイントは異なります。
そのため、スワップポイントの受け取りを狙った取引の場合は、FX業者によってはキャンペーンなどで一時的に特定の通貨ペアのスワップポイントが多くなってることもありますが、過去も安定して高いスワップポイントを付与していたFX業者を選んだほうが、トータルのスワップポイントの受け取りが多くなる可能性が高いです。
スワップポイントはプラスだけでなくマイナスとなる場合もある
スワップポイントは高金利通貨を買って低金利通貨を売ることによって金利差を受け取ることができますが、逆に高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合はスワップポイントを支払うことになります。
FXでは例えばメキシコペソ/円といった通貨ペアを買ったり売ったりしますが、買いの場合はメキシコの金利が日本の金利より高いのでプラスのスワップポイントを受け取ることができますが、売りの場合はスワップポイントの支払いが発生することとなります。
一日に付与されるスワップポイントは少ないですが、長期で保有すると塵も積もれば山となるではないですが、支払う金額が大きくなり収益を悪化させる要因となるので注意する必要があります。
スワップポイントは課税対象
FXでは為替差益で得られる利益とスワップポイントで得られる利益がありますが、両方ともにポジションを決済した時点で課税対象となり、雑所得として申告分離課税(税率20.315%)の対象となります。
ただ、ポジション未決済の場合、為替差益は損益は確定していないので課税対象となりませんが、受け取ったスワップポイントの取扱いについてはFX業者によってパターンがあります。
- ポジションを保有した状態(未決済)で受け取ったスワップポイントは毎年課税対象となる
- ポジションを保有した状態(未決済)で受け取ったスワップポイントは課税対象とならない
- どちらかを投資家自身で決めることができる
例えば米ドル/円の買いのポジションを保有していた場合、スワップポイントを日々受け取ることとなりますが、米ドル/円の買いを決済する前に受け取ったスワップポイントが課税対象となるFX業者であれば、条件を満たすと確定申告をする必要があります。
課税対象とならない場合は、ポジションを決済したときに課税対象となるので、課税を繰り延べられるので特にスワップポイントを再投資する場合は有利となります。
まとめ
FXのスワップポイントはまとめると下記のような特徴があります。
- スワップポイントは2カ国間の金利差
- 高金利の国の通貨を買って低金利の国の通貨を売った場合に、その金利差分をスワップポイントとして受け取れる
- スワップポイントはFX業者や通貨ペアによって異なる
- スワップポイントはプラスだけでなくマイナスとなる場合もある
スワップポイントをコツコツ貯めるならどの通貨ペアでもスワップポイントが高水準のLIGHT FXがおすすめです。
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