ポジションを決済せずにスワップポイントを出金できるFX業者を比較!税金は?

ポジションを決済せずにスワップポイントを出金できるFX業者を比較!税金は?

ポジションを決済せずにスワップポイントだけ出金できる?
出金できるなら税金ってどうなるんだろう?

FXでは金利が高い通貨と日本円のような金利が低い通貨ペアの買いポジションならスワップポイントは日々積み重なっていきます。

そのスワップポイントをポジションを決済しなくて出金(引き出し)できるかはFX業者によって異なります。

また、ポジションを決済しないで受け取ったスワップポイントが課税対象となるかもFX業者によって異なるので各FX業者のルールについて一覧にまとめてみました。

目次

未決済ポジションに付与されるスワップポイントとは?

FXでは例えば米ドル/円のような通貨ペアに対して買いか売りかを取引します。

1米ドル100円の時に注文してその注文が約定(成立)すればポジションを保有してる状態となります。

このポジションを日を跨いで保有(基本的には日本時間の早朝)しているとスワップポイントが日々発生します。

高金利の通貨の買いポジションを持った場合(=低金利通貨の売りポジション)、例えば米ドル/円の買いポジションを持っていればアメリカと日本の金利差を日割り計算された金額を受け取ることができます。(売りポジションの場合は支払うことになります)

このようにポジションを保有していれば(未決済ポジションを保有している)スワップポイントが日々発生し、プラスのスワップポイントであればほったらかしてても利益として積み上がってくれます。

未決済ポジションに付与されるスワップポイントの取扱いの違いとは?

未決済ポジションに付与されるスワップポイントの取扱いはFX業者によって異なっています。

  • 未決済ポジションのスワップポイントを「評価損益」として計上する
  • 未決済ポジションのスワップポイントを「確定損益」として計上する

評価損益は、時価で評価した損益のことで、現時点で決済した場合に発生する損益のことで「含み損益」「未実現損益」と呼ばれることもあります。

評価損益とするのか確定損益とするのかはロールオーバー時の処理方式に違いがあるためです。

一般的に為替取引では、通常取引日の2営業日後に決済が行われますが、FX業者が自動でポジションの乗り換え処理を行い、決済日(受渡日)を翌営業日へ持ち越すことをロールオーバーと言います。で、ポジションを継続保有することができるようにすることをロールオーバーと言います。

ロールオーバーによってポジションを継続的に長期間保有することができるようになります。

ロールオーバーは日本の早朝6時前後に行われ、この時にスワップポイントが発生しますが、このタイミングで値洗いを行うかによって取り扱いが変わります。

【値洗いする場合】

値洗いする場合は、日々の時価で損益が再評価されるので理論上決済される形となりポジションを決済していなくてもスワップポイントは確定益となります。

値洗いありの場合

【値洗いしない場合】

対して値洗いしない場合は、ロールオーバー時に特に何もしないので確定していない損益(評価損益)として管理されることになります。

国内FX業者では値洗いしない方式が主流となっています。

値洗いしない場合

ポジションを決済せずにスワップポイントは出金(引き出し)できる?

上記のようにロールオーバー時に値洗いをするFX業者の場合は、未決済ポジションのスワップポイントが「確定損益」として口座状況に反映されるので出金することは可能です。

ロールオーバー時に値洗いしない場合は、未決済ポジションのスワップポイントは「評価損益」となるので基本的には出金はできないのですが、FX業者によっては「スワップ振替」を行うことにより、評価損益から確定損益に変えることができます

また、出金可能額に未決済ポジションに付与されるスワップポイントを反映させることにより、出金可能額の範囲内で出金できるFX業者もあります。

FX業者によってどの方式となっているかは下記の比較表を参照してください。

スワップ振替(スワップ受取)とは?

スワップ振替(スワップ受取)は、未決済ポジションのスワップポイントを評価損益から確定損益に変えることができます。

FX業者によってはスワップ振替と言ったりスワップ受取と言ったりしますが、基本的には同じ仕組みです。

スワップ振替をすると確定損益になるので、それまでは課税対象となりませんでしたが課税対象となりスワップポイントのみの出金(引き出し)が可能となります。

スワップ振替が行えるメリットとして課税のタイミングをコントロールすることができます

年収2,000万円以下の給与所得者で、FX等の利益が20万円以下であれば確定申告は不要なので、例えばFX等の利益が毎年20万円以下となるようにスワップ振替を行えば確定申告する手間を省けます。

PickUp

ヒロセ通商では、スワップ振替時に振替金額を指定することができます。全額振替ではなく金額を指定したい場合はヒロセ通商なら可能です。

ヒロセ通商のスワップ振替

ポジションを決済せずにスワップポイントが出金できるFX業者の比較表

各FX業者で未決済ポジションで発生するスワップポイントについて比較しています。

FX会社スワップスワップ
振替
スワップのみ出金スワップ課税方式

松井証券FX

評価損益可能非課税(振替前)

外為どっとコム

評価損益可能非課税(振替前)

みんなのFX

評価損益可能非課税(振替前)

LIGHT FX

評価損益可能非課税(振替前)

ヒロセ通商

評価損益可能非課税(振替前)

JFX

評価損益可能非課税(振替前)

パートナーズFX

評価損益可能非課税(振替前)

パートナーズFX nano

評価損益可能非課税(振替前)

DMM FX

評価損益可能非課税(振替前)

SBI FXトレード

評価損益不可〇(※)非課税(※)
外為オンライン評価損益不可〇(※)非課税(※)

岡三オンライン(くりっく365)

評価損益不可×非課税

GMO外貨(外貨ex)

確定損益課税対象

GMOクリック証券

確定損益課税対象

セントラル短資FX

確定損益課税対象
※出金可能額の範囲においてスワップポイント相当の金額を引き出し可能。ポジションを決済した時にスワップポイントは課税対処となる。

未決済ポジションのスワップポイントの課税について

未決済ポジションのスワップポイントで確定損益となるGMOクリック証券のようなFX業者は、ポジションを決済していなくても課税対象となります。

評価損益となるFX業者は、原則非課税ですがスワップ振替ができるFX業者でスワップ振替すれば課税対象となります。

また、SBIFXトレードのようにスワップ振替はできないが、出金可能額に未決済ポジションのスワップポイントが反映される場合、出金可能額の範囲で出金することができますが、ポジション決済時には出金したかどうかにかかわらず未決済ポジションの時に発生したスワップポイントも課税対象となります。

ポジションを決済せずにスワップポイントが出金できるおすすめのFX業者は?

ポジションを決済せずスワップポイントが出金できるFX業者でスワップ振替ができるFX業者は、課税タイミングがコントロールでき柔軟性があります。

ヒロセ通商

ヒロセ通商

ヒロセ通商は、ポジションを決済せず発生したスワップポイントのスワップ振替ができるので、課税タイミングをコントロールすることができます。

また、他のFX業者ではスワップ振替はポジションを選んで、そのポジションで発生したスワップポイントすべてを振替するのですが、ヒロセ通商は金額を指定できるのでより細かな調整を行うことができます

スワップポイントも高金利通貨などは業界でも高水準で、スプレッドも狭く低コストで取引することができます。

LIGHT FX(LIGHTペア)

light fx

LIGHT FXはポジションを決済せず発生したスワップポイントのスワップ振替ができるので、課税タイミングをコントロールすることができます。

LIGHT FXは「1取引の最大発注数量」および「売建玉・買建玉それぞれの建玉数量上限」に制限が設けられていますが、「LIGHTペア」という通常の通貨ペアと比べてスプレッドやスワップポイントなどにおいて優位性がある通貨ペアを取り扱っています

  • 米ドル/円(USD/JPY)
  • ユーロ/円(EUR/JPY)
  • ポンド/円(GBP/JPY)
  • 豪ドル/円(AUD/JPY)
  • ニュージーランド/円(NZD/JPY)
  • 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
  • トルコリラ/円(TRY/JPY)
  • メキシコペソ/円(MXN/JPY)
  • ユーロ/ドル(EUR/USD)
  • ポンド/ドル(GBP/USD)

これらの通貨ペアの取引を考えているならLIGHT FXがスワップポイントも高く、スプレッドも狭いので低コストで取引することができます。

LIGHT FX

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